写真測量
2次元の写真から3次元データを取得する技術でもあり、高い専門知識を必要とします。空撮と組み合わせることで広範の測量が可能となります。 ◆ ラジコンヘリによる空中撮影を行います セスナ機やヘリコプターによる撮影にくらべ、低い高度での撮影が可能です。そのため、小地域や対象物を絞った撮影に適しています。 撮影位置やアングルが自由に設定でき、工事現場の進捗管理や完成写真、川や道路を追跡する撮影など可能性はあらゆる分野に広がります。 また、静止写真だけでなく、ビデオによる動画撮影もできます。撮影はすべてデジタルなので、用途に応じた編集・加工が可能です。 垂直写真から現況平面図を作成することもできます。 用途:工事現場、河川、道路、竣工写真、遺跡調査、計画区域、その他 ◆ 撮影写真 高 度 : 80m カ メ ラ : キャノン EOS KISS 800万画素 焦点距離 : 42mm測量用基準杭に対空標識設置(複数点)。すべてのデータは、この座標値(X,Y,Z)を基準として構築される。 この写真は分かりやすいように地上から撮影したものである。 空中からの写真では分かりずらいが、 実際はこのように侵食されている。 ◆ 立体地図 自動TINデータの作成 TINデータとは… 全ての点データを三角形で 構築したものである。 この三角形からサーフェイス作成。TIN:Triangulated Irregular Network 自動コンターの作成 TINデータとコンターの統合 ◆ TINデータに写真データを貼り付ける 360度どの方向からでも見ることが可能になる。 ◆ TINデータに写真データを貼り付ける オルソ画像とは… 中心投影の写真を正射投影に変換した画像で通常の平面図と1:1である。縮尺に応じて出力可能。 この画像のメッシュ間隔は10m。 この画像は、オルソ画像に自動発生した等高線を重ね合わせたものである。 ◆ 横断図作成 すべてのデータが三次元化されているため任意な部分の 断面図を作成する事が可能。A-A' 断面 B-B' 断面 A-A' 断面図 単位:m B-B' 断面図 単位:m ◆ 横断図作成 これは、ある建物に刻まれた石の彫刻である。 その一部を画像再現したものである。 現在、この建物すべてを立体再現させる実験途中である。 ◆ 布袋像 上の画像は、360度 8方向から写真撮影し PI3000により画像再現したものである。 左の画像は各方向毎に自動TINを発生させたものである。 左の画像は、下に敷いた方眼紙を基準点(XYH)として等高線を自動発生することにより表現したものである。 ◆ 茂呂公園 斜め写真 これは、ラジコンヘリにより空撮したものをモザイクしたものである。 ・撮影高度 : 約50m上空から撮影 ・撮影コース: 4コース(1コース約10枚合計40枚を採用) ・対空標識 : 現地に20cm×20cmの標識を設置 それを基にモザイク作成 このモザイクは、ほぼオルソに近い形になっている。 そのため、ラスターとして実測平面図との重ね合わせが可能である。 ◆ 災害写真 この写真は、H19年9月7日に群馬県に集中豪雨をもたらした台風9号の「つめあと」である。 現地はかなりの急勾配で、崩れた方向に何もなく、全貌把握に困難であった。 そこで、ラジコンヘリによる撮影を行い、対岸からの状況把握に活用した。 また、この時ハイビジョンカメラによる動画撮影にも成功した。 このように、通常では決して見ることができない空からの映像は 今後幅広い分野での活用が期待される。 ◆ Photo Gallery ・群馬県 高崎市 ・工事用 進捗状況 ・赤城型民家の斜め写真